• 2023年6月

    日本の小さな図書館ゴルフの歴史「公樹庵」

     

    「公樹庵」では、昭和期における北海道のゴルフ発達で、特に旭川のゴルフ場に関する文献を調査しています。

    発行年 書 籍 名 著者・出版社
    1918 順體紀行 警覺書店
    1943 陸軍禮式合同附禄 尚兵館
    1918 所謂紳士の体燥 所謂紳士体燥後援会
    2023 G7広島サミット~被爆地から世界へ~ 中国新聞社

    日本のゴルフ史を共同研究していますプロ写真家の細田榮久さん(東京)から取材写真の一部を、「公樹庵」に提供いただきました。
    青森県「夏泊リンクス」を訪ね、続いて北海道のゴルフ場で歴史ある「函館ゴルフ倶楽部」、札幌ゴルフ倶楽部「輪厚」取材され、「室蘭ゴルフ倶楽部」(インタキ浜コース) 跡地を訪ねられた貴重な写真です。
    〈細田榮久さん談〉
    凄い風景ですね。このゴルフ場があったのは知ってました。これ程の風景は世界の中でも大変珍しいのでしょう。機会がありましたら訪れる場所です。・・・それはそれは感動しました。今であれば日本随一のリンクスでしょう。

    「室蘭ゴルフ倶楽部」(インタキ浜コース)

    グリーピングベントをつかっていた室蘭リンクス(北海道ゴルフの歩みp.40)

    『北海道ゴルフの歩み』(小笠原勇八・福島靖共著、菅原春雄監修、北海道新聞社、1984)によると北海道のゴルフの最大の特徴は、風景の壮大さ、景観の優美、加えて冷涼としている。
    室蘭ゴルフ倶楽部(室蘭市輪西町「イタキン」コース)の創立は昭和4年11月である。リンクス9ホールを開場したのはよく5年の4月だった。当初は2300ヤード、パー33。グリーンもフェアウェーも、ゴルフ場ができたころは自然のの野芝だった。

     

    福島靖 儀が5月21日、享年90才にて永眠いたしました。

     

    日本のゴルフの正史を永遠の課題にされ、「公樹庵」の設立に沢山のご助言を賜り、また数多くのゴルフに関する貴重な史料の提供を受けました。
    福島様は、日本のゴルフの歴史に関する質問や史料の確認などに、親身になって快く対応してくださり、時には即決の回答が多くありました。
    福島様は、とっても親切で優しくて思いやりがあり、服装や振る舞いそしてお洒落で素敵なゴルフの歴史研究家でした。
    若い世代がゴルフの歴史に興味を持ち、その研究を支援したい、と常々話しておられました。
    福島様の数々のご指導に心より感謝し、ご冥福をお祈り申しあげます。

    記出版記念パーティーあいさつ(東京霞会館)

     

    伊豆新聞に掲載された(No.81完)