• 2022年5月

    日本の小さな図書館ゴルフの歴史「公樹庵」

    「公樹庵」では、昭和期における北海道のゴルフ発達で、特に旭川のゴルフ場に関する文献を調査しています。

    発行年 書 籍 名 著者・出版社
    1984 グリーン物語 北海道ゴルフの歩み 小笠原勇八・福島靖
    1977 二十年の歩み 旭川ゴルフ倶楽部
    1980 小熊秀雄研究(小熊秀雄全集別巻) 創樹社
    1936 ゴルフバック 下村海南
    2018 近代日本の国際リゾート 砂本文彦
    1977 小熊秀雄全集第一巻 小熊秀雄
    1982 五十五年の歩み 函館ゴルフ倶楽部
    1958 富士屋ホテル八十年史 富士屋ホテル株式会社
    1956 東旭川村勢要覧 東旭川村役場
    1962 東旭川町史 東旭川町役場
    1979 北海道のゴルフ 窪田清水
    1979 銭函五十年 小樽カントリー倶楽部
    2013 開場50周年記念特別号 札幌国際カントリークラブ
    2015 東京ゴルフ倶楽部100年史 東京ゴルフ倶楽部
    2013 美しい日本のゴルフコース ゴルフダイジェスト社
    1985 旭川九十年の百人 北海タイムス社
    1985 旭川今昔ばなし 木野工
    1985 続 旭川今昔ばなし 木野工
    2013 知らなかったこんな旭川 NHK旭川放送局
    1983 豊田郷土史 源泉―ペーパン川に生きる 郷土史発刊協賛会
    1960 旭川市医師会史 旭川市医師会
    2015 旭川赤十字病院創立100周年記念誌 旭川赤十字病院
    1990 機関誌旭川研究〈昔と今〉 旭川市
    1977 世界ゴルフ大観(日本編) ベースボールマガジン社
    2017 佐藤棟蔵日記にみる北海道のゴルフ濫觴 大澤啓蔵(論文)
    1958 日本ゴルフ年鑑 白研社
    1994 日本ゴルフ協会七十年史 日本ゴルフ協会
    1932 月刊「ゴルフ」雑誌 室蘭より 目黒書店
    1932 月刊「ゴルフ」雑誌 室蘭リンクスに就て 目黒書店
    1933 月刊「ゴルフ」雑誌 夏の銭函リンクス 目黒書店
    1933 月刊「ゴルフ」雑誌 北海道の六のリンクス 目黒書店
    1934 月刊「ゴルフ」雑誌 室蘭リンクスに 目黒書店
    1934 月刊「ゴルフ」雑誌 札幌と洞爺湖 目黒書店
    1935 月刊「ゴルフ」雑誌 私達のゴルフ修行 目黒書店
    1935 月刊「ゴルフ」雑誌 北海道ゴルフ連盟接立迄の事情 目黒書店

     

    戦前期 北海道のゴルフ倶楽部 創立年月日

    函館ゴルフ倶楽部(昭和二年十一月三日)
    銭函カントリー倶楽部(昭和三年四月十一日)
    室蘭ゴルフ倶楽部(昭和四年十二月四日)
    旭山ゴルフリンクス(昭和六年六月六日)
    洞爺湖ゴルフ倶楽部(昭和六年八月一日)
    札幌ゴルフ倶楽部(昭和七年八月一日)
    (グリーン物語 北海道ゴルフの歩み より)

    小熊秀雄全集第一巻 「ゴルフリンクス」

    金曜日は恐ろしい嵐がふきまくつた
    土曜日には晴れた
    貴婦人の牡丹バケで
    丹念に肌をたたいたそのやうに
    雨で具合よく地がしめつた
    日曜日には風もなく、埃りもたてぬ
    お誂へ向きのゴルフ日和、
    ――滅法空が澄んで
      なんと気持がよいだらう、
      天は我々のために恵ぐむよ、
      天は救くるものを救くるさ
    ゴルフ紳士達は嬉しさうだ、
    鉄道の配車係りは
    ゴルフ場行十輌連結
    特別列車はママ出発させる

    破れた農家では母親ががなる、
    ――吉弥あ、
      けふは旦那たちがゴルフに
      御座らつしやるだよ、
      早う駅へ駈けろ
      汽車が着くだ、
    母親は暗い押入れの中から
    ススけた行李を引ずりだして
    たつた一枚よりない取つて置きの
    紺絣の着物を出して子供にきせる
    子供はボンヤリと立つてゐる、
    ――吉弥あ、
      何でもいゝから、
      ハイハイいふて頭下げるだ、
      まちがつても楯つくでねいだよ、
      土百姓の餓鬼が
      銀行さまや、活動のお嬢さまや、
      偉い、位の旦那の前に出るだあ、
      そそうのねいやうにしろよ、
      何でもハイハイいふて
      口ごたいするでねいぞよ、
    すると子供はうんうんうなづく
    ――おつかあ
      行つてくるだ、
      おつかあ、また
      チョコレート貰つてくべいか、
    ――馬鹿あコケ、
      貧乏人の餓鬼は
      貰ふこと許り考へてゐるだ、
      旦那方もの食ふても、
      ぢろぢろ見るでねいぞよ、
      何万円のしんしようの旦那がたと
      水呑百姓のわしらと
      いつしよくたにならねいだぞ、
      いゝか判つたか、
      判つたら、出かけるだあ、
    すると子供はうんうんうなづく
    そして一散に駈けだす

    見渡すと広い大ゴルフリンク、
    緑りの草ははるかに
    なだらかな丘のかなたにつづく、
    ――どうして此処にこのやうな
      広大な地域が残されて
      ゐたのだらうと
      汽車の窓からみた者は
      誰しも疑ひをもつ程にも
      誰に遠慮会釈なく
      この人々の健康のために
      土地は遠くまで展開されてゐる
    ――この人々のために良い日曜だ
    ――この人々のために天は晴れ
    ――この人々のために列車は出され
    ――この人々のために空気は澄み、
    ――この人々のために球は良く飛ぶ、
    美しい縞模様のゴルフズボン、
    軽快なハンチングの一群、
    高らかな人もなげなる男女の笑ひ、
    刈りこんだ芝生の上に
    白い小さな球を置いて
    ゴルフ紳士は左足を引いて立ち
    容子たつぷりで
    長い柄のついたシャモジでもつてカンと打つ、
    ――それ、小僧球だ、
    吉弥は自分の頭を叩かれたやうに、
    びくりと驚ろいて一散にそれ球を拾ひに駈け出す、

    小熊秀雄全集 第一巻 創樹社1977 p.94

     

    おもてなし

    「公樹庵」にボビー・ジョンズの切手シート(1セント切手50枚)を寄贈いただきました。
    小原(尼子森朗)様から寄贈
    実際の切手の大きさは5㎝×2.5㎝。

    ボビー・ジョーンズ
    ○ボビー・ジョーンズ(Bobby Jones)とは、―主に1920年代に活躍し、世界ゴルフ殿堂入りを果たしたゴルファー。21歳で全米オープン優勝後、メジャー競技に13勝。1930年、年間グランドスラムを達成後、28歳の若さで引退した。

    宮里藍選手の記念切手

    記念切手シート
    宮里藍記念切手
    皆に支えられ、励まされ、続けることに意義があると信じて、進んでこられてよかった、と。いやというほど自分に向きあい、苦しんだ分だけ、少し大人になれたような気がします。人にやさしくなれるような気がします。・・・・I am here.より