「公樹庵に所蔵するクラブハウスの写真を紹介」(その2)
ゴルフには「良きコースは良きプレーヤーを生む」の格言があります。
また「クラブハウスにおいてクラブライフの楽しさがある。」と言われています。
ゴルフが誕生して、普及発展していく過程では、町の居酒屋がクラブハウスにされ、転用その後、専用のハウスが必要になりました。それがクラブハウスです。
The R&A
Musselburgh Old Course
そしてクラブハウスでは「服装は自分のに非ず、相手に対する衷心からの礼儀なり」として相手に敬意を払い、周囲に不快感を与えない服装の作法があります。
程ヶ谷カントリー倶楽部では細則第29条で「食堂及び居間において適正な服装をなすことを要す」と謳われ、創業当初から一年を通じてラウンジでは上着の着用が義務づけられました。(現在は11月から3月までの着用)
東京ゴルフ倶楽部
霞が関カントリー倶楽部
能勢ゴルフ倶楽部/門司ゴルフ倶楽部/鳴尾ゴルフ倶楽部
オーストラリアのあるゴルフ場ではゴルファーは二種類の衣服を持って出かけ、ラウンジやバーの入室は、ネクタイや上着を着用しないと入れない。ゴルフスタイルでは食事ができない。隣のテーブルに届かない程度の静かなで会話をする。ラウンジやバーでは脱帽、テーブルに帽子を置かないなどの制約があります。
日本のクラブハウスでも同様です。
このほか「日本ではイギリス人の最初に作ったコースが神戸六甲の避暑地、その後日本人が造ったコースも、避暑地のものが多い。大正2年になって、長崎県雲仙は藁ぶきの農家、大正6年になって箱根の富士屋ホテルのコースには準日本風の木造平屋、続いて大正8年に旧軽井沢のコースができ、高原の避暑地らしいクラブハウスができました。」
雲仙ゴルフ場(藁ぶきの農家:ハウス)
1933(昭和8)年に雑誌『GOLF』で貴重な「クラブハウスの構造研究」を岸田日出刀・田中義次が発表しています。